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先日相談を受けた直進バイクと右折軽自動車との衝突事故。
バイクの運転手は
「自分の信号は青だった。」 と言うし、
軽自動車の運転手は
「自分の方の信号は右矢印が出ていた。」 と言う。
どうして、このような真逆な話になるのだろうか。
誰かが嘘をついている。
いや実は誰も嘘はついていない。
私はこう思うことにしている。
事故というパニック状態の中で、自分に不利にならないように、脳が真実とは異なる記憶を作ってしまうのではないかと。
だから 嘘をついているではなくて、本人は記憶に従って事実を述べているのだと。
こう思えば、相手のことを 「嘘つき」 と非難する必要はない。
誰も嘘を言っているのでない。
正直者同士の事故として、事情を聴く。
その上での法律相談となる。
弁護士 宮國英男
2017年12月01日(金)